文明堂のCMキャラクター カンカンベアとは?

CMキャラクター

私たちの歴史に欠かせないものの一つに「仔グマ」や「カンカンベア」で親しまれているCMキャラクターがあります。ここでは誕生秘話など仔グマについてご紹介。
まずは仔グマが誕生するきっかけだったCMのお話から。オッフェンバック作曲の『天国と地獄』のメロディーに合わせて「カステラ一番、電話は二番、三時のおやつは文明堂」と仔グマがカンカンダンスを踊っているCM。実は1962年(昭和37年)から現在まで続いています。1951年(昭和26年)民放開局のころ、カステラをお土産やお見舞いだけでなく、気軽に買える身近なお菓子にするため、当時最先端であったテレビCMを流すことにしました。


試行錯誤の10年

ところが、当時から多くの方に覚えていただいていた「カステラ一番、電話は二番、三時のおやつは文明堂」のコピーを活かしたテレビCMを作成・放映したいと考えましたが、なかなか良いアイディアが決まりませんでした。実は1953年(昭和28年)文明堂初のCMは、仔グマとは別のCM。お菓子に関心がある子ども達に見てほしいとの思いで、アニメや人形劇など楽しいCMを作り、多くのチャンネルで放映しました。ようやく、10年近く試行錯誤の結果、仔グマのCMを放映したのは1962年(昭和37年)。

当時人気番組に出演していた、オーストラリア人のノーマン&ナンシー・バーグ夫妻のマリオネットショーを観た担当者はひとめぼれ。楽しい音楽に合わせてぬいぐるみの動物たちがかわいいダンスを踊るショーをみて、これは子ども達にきっと喜ばれると考えました。すぐにバーグ夫妻とコンタクトを取り、文明堂のCMで使わせてもらえないか交渉をしました。

ショーで使うマリオネットのぬいぐるみや小物は、全てバーグ夫人の手作り。手作りのカステラとイメージはぴったり合いました。すでにマリオネットショーはお子さんにも人気だったこともあり、CMを作成することが決まりました。


ところでしっぽについて気になったことはありますか?

実はバーグ夫妻は当時欧米で人気だったネコにしようと思い、しっぽを長くして作成をしました。しかし当時の日本ではネコよりクマの方が人気があったため「仔グマということで…」と了解をいただき、文明堂の仔グマが誕生。

そんな経緯のため不思議な動物になってしまったのだそうです。ダンスの最後でしっぽをふるのは、ネコであった名残。「文明堂の仔グマ」「カンカンベア」として覚えてくださいね。

 

 

そんな仔グマたち、名前はありませんが、男の子2匹、女の子3匹として作られました。
そのため、音楽は男の子2人と女の子3人の混声合唱で歌っています。
(写真は1990年代〜使用した人形)

 

 

 

今も仔グマに会うことができます。

1972年(昭和47年)ごろでは新宿の本店前でショーを公演したことがあります。
実は現在でも仔グマに会うことができます。

日本橋本店、新宿本店、銀座店五丁目店、さいたまあおぞら工房でお出迎えしています。他にも札幌直売店、仙台工場売店、壹番舘金沢直売店、壹番舘村山店、壹番舘春日部店、朝霞直売店、壹番舘砂町店にも!ぜひ会いにきてくださいね。

そして2022年、東京進出100周年を記念して、数量限定で仔グマキーホルダーを入れたお菓子の詰合せを販売予定。よろしければこちらもチェックしてみてください。